介護ソフトを選ぶ際のポイントと料金比較
介護業務を円滑に進める上で、介護ソフトは非常に重要です。
しかし、介護ソフトの種類は非常に多いため、どれを選べばいいかわからないという人もいるでしょう。
特に、安い介護ソフトを選ぶ場合は注意が必要です。
また、よく勘違いされている点もあるので、介護ソフトを選ぶ際のポイントと併せて解説します。
介護ソフトを選ぶ際のポイント
介護ソフトには多くの種類があるのですが、価格は大きく異なります。
介護ソフトの価格はいくつかの点で異なるのですが、それを把握しておかなければ無駄に高いソフトや機能が不足しているソフトを選んでしまうかもしれません。
介護ソフトの価格の1つ目のポイントは、対応する事務所の規模です。
大規模な事務所や事業所の数、対応するサービス数が増えれば増えるほど、価格は高くなります。
小規模事業所向けなら、価格が安いのです。
また、使用するパソコンやタブレット、スマホなどの台数が多ければ多いほど高額になります。
安いソフトは1〜2台しか使用できなかったり、タブレットやスマホに対応していなかったりするのです。
料金体系によっても、違いがあります。
月額で支払うものは、ランニングコストで見ると高くなります。
パッケージ版のソフトは最初だけ高くても長期的に見ると安くなるのですが、保守費用などが別途かかることが多いため注意しましょう。
機能が豊富であればあるほど介護ソフトの価格は高くなりますが、機能が絞られればそれだけ安くなります。
必要な機能を備えている中で、不要な機能が少ないソフトを選びましょう。
また、サポート体制が充実していればその分の費用が含まれているため、ソフトは高くなります。
安いものは、サポートも最小限ということが多いのです。
この条件を踏まえると、デイサービスの事業所1か所のみで使用する介護ソフトなら、パソコンは1台、タブレット複数台で使用することができ、機能はデイサービスに特化したものでサポートはコールセンターのみでいいとなれば、費用はかなり抑えられるでしょう。
高額なソフトでは数か所の事業所でデータ連携が可能で、デイサービスから特養、知的障がい者施設まで対応しているものなどもありますが、これを選ぶとほとんどの機能が無駄になってしまい、ただ余計なお金がかかるだけになるのです。
ソフトを選ぶ際は価格よりまず必要な機能や対応するパソコンの台数、サポート体制などを選び、それに合うソフトの中で価格を比較して最終的な決定をしましょう。
ただ安いだけ、高機能なだけで選ぶのはデメリットが大きいのです。
安いソフトを選ぶ場合の注意点とよくある勘違い
予算も限られている中で、介護ソフトはなるべく安いものを選びたいと思っている人も多いでしょう。
実は、多くの介護職員は介護ソフトに対して、いくつかの勘違いをしています。
最も多いのが、高いソフトが良いソフトで安いソフトは悪いソフトだという勘違いです。
そのため、予算が許す中で最も高いソフトを選ぼうとする人がいるのですが、これは単なる無駄になるだけではなくデメリットにもなり得ます。
高い介護ソフトは、確かに機能が充実していて便利なように思えるのですが、それが良いとは限りません。
介護事務所によって、介護ソフトで解消したい問題は異なるからです。
重要なのは問題を解消できるかどうかであって、高ければ確実に解消できるとは限らないのです。
解消できないのであれば、それはいくら高くても悪いソフトでしかありません。
しかし、安いソフトでもやはり問題を解決できなければ意味がありません。
比較するべきは価格ではなく、問題を解消できる能力があるかどうかです。
その点を勘違いしないようにして、ソフトを選びましょう。
例えば、入力をなるべく簡単にしたいと思って介護ソフトを選んだ場合、高いソフトであれば複数の種類の福祉施設に対応していることがあるため、選択する箇所や選択肢が多くなってしまうことがあるのです。
それよりも、機能を絞った安いソフトの方がシンプルに入力できます。
2つ目の勘違いが、クラウド(ASP)ソフトなら安いということです。
クラウド(ASP)は月額料金になっていることが多いため、一見すると安いように思えるかもしれませんが、トータルで考えると決して安いとは言い切れないのです。
例えば、毎月1万円かかるクラウドソフトと30万円のパッケージ版のソフトでは、1万円のクラウドソフトの方が安いように思えるでしょう。
しかし、3年使用すると考えた場合、クラウドソフトは36万円しはらうことになるため、パッケージ版より高くなってしまうのです。
しかし、パッケージ版も別途保守費用が毎月発生することもあり、必ずしも安いとは限らないのです。
介護ソフトの価格を比較する場合は、ランニングコストも含めたトータルコストで計算して比較するようにしてください。
まとめ
介護ソフトを選ぶ際は、単純に料金だけで比較するだけでは良いソフトを選ぶことができません。
まずは必要な機能や解決したい問題などを明確にして、その条件に適したソフトを選ぶようにしましょう。
高いからいいという訳でもなく、安いからと言って役に立たないソフトを選んでしまうと無駄になってしまいます。
条件を基に比較検討した上で、必要な機能を備えたソフトを選びましょう。
料金比較一覧
カイポケ経営支援サービス(株式会社エス・エム・エス)
全国で16,000以上の介護事業所が利用、介護経営をトータルにサポートする介護ソフト。
初期費用 | 月額費用 | バージョンアップ料金 | 無料お試し期間 |
---|---|---|---|
0円 | - | 無し |
2ヶ月 |
国保連介護保険請求 | 利用者請求口座振替 | 電話によるサポート | 詳細 |
有り | 有り | 有り |
ほのぼのmini(エヌ・デーソフトウェア株式会社)
月額1470円からのASP介護ソフト。「ほのぼの」シリーズの小規模事業者向けシステム。
初期費用 | 月額費用 | バージョンアップ料金 | 無料お試し期間 |
---|---|---|---|
0円 |
居宅介護支援事業所: 1,470円 |
無し | 最大3か月 |
国保連介護保険請求 | 利用者請求口座振替 | 電話によるサポート | 詳細 |
有り |
ワイズマンシステムSP(株式会社ワイズマン)
ケアマネジメント業務から給付管理等の請求業務にも対応する介護支援専門員のトータル支援システム。
初期費用 | 月額費用 | バージョンアップ料金 | 無料お試し期間 |
---|---|---|---|
見積もりの上決定 | 見積もりの上決定 | 不明 | 無し |
国保連介護保険請求 | 利用者請求口座振替 | 電話によるサポート | 詳細 |
有り |
かがやきぷらんU(株式会社NTTデータ)
介護保険請求が初期費無料・利用料月額525円/人から。
初期費用 | 月額費用 | バージョンアップ料金 | 無料お試し期間 |
---|---|---|---|
0円 |
サービス事業所種類数による
1〜2種類の場合基本料金1,050円
上記基本料金とは別に
※サービス事業所種類数ごとに上限価格あり |
無し | 2ヶ月 |
国保連介護保険請求 | 利用者請求口座振替 | 電話によるサポート | 詳細 |
有り | 有り | 有り |
ほのぼのNEXT(エヌ・デーソフトウェア株式会社)
操作性・連携性・利便性・安心感をテーマに介護現場をサポート。
初期費用 | 月額費用 | バージョンアップ料金 | 無料お試し期間 |
---|---|---|---|
見積もりの上決定 | 見積もりの上決定 | 無し | 無し |
国保連介護保険請求 | 利用者請求口座振替 | 電話によるサポート | 詳細 |
有り |
エヌエヌプラスワン(株式会社スリー・テン)
安心の月額定額制の介護ソフト。初期費用、更新料、サポート料はすべて無料。法改正にも無償で対応。
初期費用 | 月額費用 | バージョンアップ料金 | 無料お試し期間 |
---|---|---|---|
0円 |
居宅介護支援向け 3,990円 |
無し | 45日 |
国保連介護保険請求 | 利用者請求口座振替 | 電話によるサポート | 詳細 |
有り | 有り |
楽にネット(情報化支援サービス株式会社)
ケアプラン作成ケアマネジメントなど介護業務一元管理で介護業務処理を強力にサポート。
初期費用 | 月額費用 | バージョンアップ料金 | 無料お試し期間 |
---|---|---|---|
居宅介護支援向け 84,000円 |
居宅介護支援向け 10,500円 |
無し | 3ヶ月 |
国保連介護保険請求 | 利用者請求口座振替 | 電話によるサポート | 詳細 |
有り※ |
有り |
ナーシングネット(株式会社スリー・テン)
小規模事介護業様向けの多機能ソフト。
初期費用 | 月額費用 | バージョンアップ料金 | 無料お試し期間 |
---|---|---|---|
0円 |
利用人数が1〜39人の場合 1人あたり735円 |
無し | 45日 |
国保連介護保険請求 | 利用者請求口座振替 | 電話によるサポート | 詳細 |
有り | 有り | 有り |
介舟ファミリー(株式会社日本コンピュータコンサルタント)
全ての事務作業を一元管理するソフト。
初期費用 | 月額費用 | バージョンアップ料金 | 無料お試し期間 |
---|---|---|---|
見積もりの上決定 | 見積もりの上決定 | 無し | 無し |
国保連介護保険請求 | 利用者請求口座振替 | 電話によるサポート | 詳細 |
有り |
介護ソフト「まもる君クラウド」(株式会社インタートラスト)
月額5,800円から利用できる介護保険請求ソフト。
初期費用 | 月額費用 | バージョンアップ料金 | 無料お試し期間 |
---|---|---|---|
0円 | 5,800円〜 | 0円 | 60日 |
国保連介護保険請求 | 利用者請求口座振替 | 電話によるサポート | 詳細 |
有り | 有り |
ケアマネっ子(株式会社エフワン)
ケアマネージャーのアセスメントから請求業務まで全てを支援。
初期費用 | 月額費用 | バージョンアップ料金 | 無料お試し期間 |
---|---|---|---|
ソフト1個の場合 155,400円 |
年間50,400円(月あたり4,200円) | 無し | 60日 |
国保連介護保険請求 | 利用者請求口座振替 | 電話によるサポート | 詳細 |
有り |
福祉の森(株式会社日立システムズ)
日立システムズの福祉の森 介護・福祉事業者向け業務管理システム。
初期費用 | 月額費用 | バージョンアップ料金 | 無料お試し期間 |
---|---|---|---|
見積もりの上決定 | 見積もりの上決定 | 不明 | 無し |
国保連介護保険請求 | 利用者請求口座振替 | 電話によるサポート | 詳細 |
有り | 有り |
介五郎(株式会社インフォ・テック)
業務管理、スケジュール、請求業務。デモ版無料提供。
初期費用 | 月額費用 | バージョンアップ料金 | 無料お試し期間 |
---|---|---|---|
見積もりの上決定 | 年間88,200円(月あたり7,350円) | 無し | 無し |
国保連介護保険請求 | 利用者請求口座振替 | 電話によるサポート | 詳細 |
有り |
楽すけ(ニップクケアサービス株式会社)
介護保険業務管理ソフトにも紹介されているソフトで各種文章・ケアプラン・アセスメントをスムーズに行うためのソフトウェア。
初期費用 | 月額費用 | バージョンアップ料金 | 無料お試し期間 |
---|---|---|---|
見積もりの上決定 | 見積もりの上決定 | 無し | 50日 |
国保連介護保険請求 | 利用者請求口座振替 | 電話によるサポート | 詳細 |
有り | 有り |
カナミック(株式会社カナミックネットワーク)
地域連携型ASP型介護ソフト(システム)で御社の業務が軽減。
初期費用 | 月額費用 | バージョンアップ料金 | 無料お試し期間 |
---|---|---|---|
居宅介護支援向け: 84,000円
地域包括支援センター向け: 126,000円
訪問介護向け: 105,000円
訪問入浴向け: 105,000円
訪問看護向け: 157,500円
特定施設入居者生活介護向け: 105,000円
夜間対応型訪問介護向け: 105,000円
小規模多機能型居宅介護向け: 105,000円
認知症対応型共同生活介護向け: 105,000円
障害者自立支援向け: 105,000円
介護老人福祉施設向け: 105,000円
介護老人保健施設向け: 105,000円
短期入所生活(療養)介護向け: 105,000円
その他事業所向け: 52.500円 |
居宅介護支援向け: 21,000円
地域包括支援センター向け: 36,750円
訪問介護向け: 31,500円
訪問入浴向け: 31,500円
訪問看護向け: 36,750円
通所介護向け: 21,000円
通所リハ向け: 21,000円
福祉用具貸与向け: 21,000円
特定施設入居者生活介護向け: 31,500円
夜間対応型訪問介護向け: 31,500円
小規模多機能型居宅介護向け: 31,500円
認知症対応型共同生活介護向け: 1ユニット21,000円、2ユニット36,750円
居宅療養管理指導向け: 10,500円
障害者自立支援向け: 31,500円
介護老人福祉施設向け: 31,500円
介護老人保健施設向け: 31,500円
短期入所生活(療養)介護向け: 31,500円
その他事業所向け: 21.000円 |
不明 | 不明 |
国保連介護保険請求 | 利用者請求口座振替 | 電話によるサポート | 詳細 |
有り | 有り |
キャンビルネオ(株式会社日本ケアコミュニケーションズ)
高機能で低コストなASP型介護請求サービス。
初期費用 | 月額費用 | バージョンアップ料金 | 無料お試し期間 |
---|---|---|---|
見積もりの上決定 | 見積もりの上決定 | 無し | 2ヶ月 |
国保連介護保険請求 | 利用者請求口座振替 | 電話によるサポート | 詳細 |
有り | 有り | 有り |